中国では平均は使えない

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中国では平均は使えない

日本人が中国での仕事でまず困惑するのが「平均」の使い勝手の悪さ

中国経済にまつわる話について数字をいくつかご紹介してきたが、中国で駐在する駐在員がその赴任当初に仕事をする時によく困惑するものが、中国では「平均」という概念が使い勝手が非常に悪いということである。今回はこれについてご紹介したい。

日本という国は国策として平等ということを大切にしてきたこともあって、生活に関するいろんな数字、たとえば給料とか、個人の支出などはそこまで大差はない(最近徐々に格差は広がってはいるが)。また日本では上場企業と中小企業などの給料の差や、会社内の社長と平社員の給料の差も何百倍、何千倍とかあるわけではない。

しかし、中国は格差社会なので、貧富の差が大きく、上場企業と中小企業の給料の差は大きいし、ましてや社長と平社員の給料の差が何百倍というのは当たり前の社会であるので「平均」をとってみたところであまり意味がないのである。

何の数字を根拠として戦略構築するのか

このような日中の違いのなか、中国ではどのようにして戦略構築するのか。日本でマーケティングなどの戦略をたてるときに戦略の根拠とするのは「平均」が多い。たとえば「日本人の平均の可処分所得がいくらだからこの値段で商品を売ろう」という流れである。

一方、中国では格差が非常に大きかったり、国土が広くて多種多様な人がいることから同様の場面で「平均」は使いにくい。 なので中国で戦略を立てる時は「上海在住で年収2万元以上で30代の男性のデータ」というように、ターゲットをより絞って数字を出して戦略構築する。

しかし、そもそも政府の数字も偽造してたりと、いろいろと数字自体あてにならない部分が多いので、中国関係のビジネスをする時は信頼のおける機関に調査を依頼することが必要である。

さらにもっと大事なのが、自分自身が現地で見聞きしたり、信頼のおける中国人に聞いたりして数字の感覚を磨くことが大事である。日本のようにいろんなデータを積み上げて石橋をたたいて戦略構築をしていたのでは遅く、数字に関する感覚を日々磨いておき、ある程度は感覚をベースに他社に負けないスピード感で仕事を進めていくのが重要であると思う。

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